ラッコはイタチ科の中で最も大きい動物です。大人になると体長150cm体重40kgほどにもなります。生涯のほとんどを海の中で過ごし、生まれたての子供はお母さんのお腹の上で育ちます。赤ちゃんがお母さんのお腹の上に乗っている姿は水族館や写真でも人気があります。また、食べ物を食べるときには体のポケットに閉まっている石を使い、貝などを割って食べたりもします。かつては北太平洋を中心に広く分布していましたが、20世紀初頭には生息数が1000~2000頭程度と、絶滅寸前にまで減少したと言われてます。数を減らしている原因は毛皮目的の乱獲でした。1平方インチあたり100万本といわれる密度を持つ非常に柔らかい毛皮が、かつて猟師たちの間で非常に魅力的であったためです。