20世紀初め、世界に10万頭が生息していたとされる野生のトラ。アジアの自然の頂点に立つ動物と呼ばれていました。2018年現在では 2000頭程度(WWFの2016年の報告では4000頭です)が生き残るのみと推定されています。絶滅の危機が進行してしまった原因は「森林破壊」「密猟」「違法取引」です。トラの生息地の一つ、インドネシア・スマトラ島では、1985年に2,540万ヘクタールあった熱帯林の半分以上がすでに消滅してしまっています。また、高価な薬の原料とされるトラの骨や、特徴的な毛皮を狙った密猟。そしてそれを違法に取引する密輸などの犯罪が絶滅の危機を加速させています。